| バシネットの利用 |
| バシネット利用については様々ご意見、ご利用経験談があるでしょう。 参考までに、各航空会社のバシネット利用制限をまとめておきます。 各社「明示された」制限です。 明示されているものは規制の最低ラインであり、 実際の利用は、安全への配慮から現場判断に任されているようです。 (制限事項をクリアしていても現場判断で断られることがあります) <JAL> 10kg未満 バシネットサイズ(長さ:約77cm、幅:約32.5cm、深さ:約15cm) 詳細はここをクリック <ANA> 体重 :10kgまで(B777-200のベビーコットは15kgまで) バシネットサイズ :85 x 45 x 33cm 詳細はここをクリック <NW> 体重制限:9kgまで、身長制限:身長66cm以内 <UA> 体重制限:11.25kgまで バシネットサイズ:壁/82.5x37(cm)、床/61x31(cm) いずれも深さは不明 <CO> 体重制限:11.25kgまで バシネットサイズ:73.5 x 28 x 18cm <CI> 機内客室乗務員から「15キロまで大丈夫」と言われた経験談あり ANAと同様に機種により装着バシネットに差があるのかも。要確認。 旅行会社HPではHISのページが詳しいです(ここをクリック) |
| バシネットは基本的に機内用ベビーベッドです。赤ちゃんを寝かせる場所。赤ちゃんとは、となるとその定義は難しく月齢で区分けすることもできなければ体重や身長で区分けすることもできません。機内で言う「赤ちゃん」に明確な線引きは存在しないわけです。 親が「うちの子はまだ赤ちゃんだ」と言えば航空会社は赤ちゃんとして扱わなければならないのか?→ベビーベッド(バシネット)を用意しなければならないのか、という問題が発生します。 バシネットは一見してわかるように小さなベッドです。サイズは上記を参考にして下さい。メジャーを出して眺めれば大まかなサイズは想像できます。親がどんなにバシネットを使わせたいと要望したところでサイズ的に「物理的」な適不適があり、機内という特殊環境での「安全上」の配慮が不可欠です。ここに一定の制限が必要となってくるわけです。 まず「安全」という側面を考えてみましょうか。バシネットは壁に取り付ける(あるいは、床に置く)可動のものです。座席のように床にしっかり固定されたものではありません。子どもの行動は予測不可能です。バシネット内で立ち上がる、バシネットを自力で乗り越えて転がり落ちる、バシネット内で激しく動く。こういうことは全く安全ではありません。そこに機体の予期せぬ揺れやエアポケット突入や乱気流遭遇による激しい揺れが重なったとしましょう。お子さんはどうなるか・・・・・。 シートベルト着用サインが出るとバシネット内でたとえ熟睡していても大人が膝抱っこしなければなりません。ベルト着用サインが間に合わない場合もあります。大人が目を離す隙もあるでしょう。その時お子さんの安全は保たれるのか。たとえ重傷を負っても機内にドクターがいるとは限らず十分な治療は望むべくもないですし、応急手当てがせいぜいでしょう。すぐに地上に降りるわけにもいきません。機内では眠れる眠れないが基準ではないのです。お子さんの「安全」が保たれるかどうか。ここが、バシネット利用の境界線だと私は思います。 「物理的」な側面というのはもちろんバシネットサイズとお子さんの関係です。体重制限のみで、身長制限が明示されてないからといってバシネットをはみ出すサイズのお子さんを寝かせることをよしとするか。子どもの身になって考えた時、身体を丸めて熟睡できるか、心地よいと感じられるか、そこに長時間眠りたいと感じられるか、これらはいずれも個人差が非常に大きい問題です。赤ちゃんはその場になってみないと快適かどうかの意思表示はできないので、予約時は親が判断することになります。あきらかにサイズ的に無理があると思えるならば、本当にバシネットが必要でリクエストしたにもかかわらず断られる他乗客の方がかなりな確率でいらっしゃるでしょう。JALだと尚更です。その時は譲り合いの精神を発揮して欲しいと思います。 先にご紹介したバシネット利用制限は、一見してわかるようにNWが最も厳しいです。これはなぜなのでしょう。私の経験としてNWは他米系よりも、日系よりも機内での安全管理に厳しいです。床で寝ているお子さんを発見するや客室乗務員がすっとんできてシート着席をすすめます。シートベルト着用サインが出れば、頭上荷物入れを開けることさえ注意されます。ラバトリーへは行かれないし行っていてもすみやかに席につくよう指導されます。全てのNW便がこのような対応かどうかはわかりませんが、少なくとも私が利用した複数フライト(ホノルル線以外も含む)でこのような対応でした。 乗客の安全という側面を考えた時、厳しい姿勢は歓迎すべきものです。Google(ここをクリック)を「太平洋上乱気流巻込まれ事例」で検索してみて下さい。出てきたページで「キャッシュ」をクリックすると機内での事故事例が簡単に表示されます。そのページでは2001年までしかフォローしていませんが、乱気流でのケガを伴う事故は案外多いです。航空会社の対安全への厳しさ(気配り)は自社の損失(巨額損害賠償訴訟)を回避するためでもあるし、乗客の安全を守るためでもあります。 バシネットに話を戻します。 NWの制限は、理由の一つに「バシネット内で立ち上がると危険」というのがあります。歩き始めたお子さんならバシネットを乗り越えることも可能で、当然に危ないです。そういうことも9kg制限に繋がっているのでは、と思います。私が子連れ旅行準備を始めたおよそ11年前、バシネット利用は目安として「1歳未満のお子さん」と言われていたように記憶しています。一人歩きできるようになる目安はおよそ1歳。1歳児の平均体重は9〜10kgです。 航空会社が乗客に対しバシネット利用を制限するためには、万人が納得する合理的な規制を設けざるを得ません。そのために数字を使うわけで、数字はあくまでも目安なのです。親の利便性ではなく、お子さんの安全と居心地を優先して利用を考えて頂けると私としてはうれしいです。 尚、航空会社としては2歳未満のお子さんについても座席を確保した上でチャイルドシート装着することが推奨されていることを追記しておきます。 |
| 作成:2004.12 |